乳がん治療中の過ごし方

私の炎症性乳がん治療は、合計で一年四か月かかりました。体がしんどくて何もできない時もあれば、比較的自由に動ける期間もありました。

振り返ってみると、一番体調が悪くて何もする気になれなかったのは、ドセタキシルの最後の一か月です。この時は顔が腫れて、水を飲んでもおかしな味がし、最後の方には苦しさの余り、「もう死んだほうがまし」という言葉が出たこともありました。もちろん本気ではありませんけど。当時同居していた娘は、それを聞いて、

「もっとポジティブに考えてよ!」と怒りました。今思えば、母親からそんな言葉を聞かされるのは辛かっただろうと思います。

彼女には、闘病中もよく支えてもらったと思います。

点滴の抗がん剤を受けていた時は冬だったので、風邪をひいて熱でも出すと、治療のスケジュールが延期されてしまいます。とにかくさっさと治療を終わらせ、手術までこぎつけたかったので、できるだけ家にいて他人と接触しないようにしていました。

この頃、体調が良い時よくやっていたのは、糖質制限の食事を作ることや、明るい内容のビデオを見ること。他に、治療終了後の生活を考えて、在宅で働けるように簿記の通信教育を受けたりもしていました。結局今の仕事にはそれほど役立ってませんけど。

あれから5年以上経過した今、ネット上でも色んな講座が気軽に受けられるようになっていることを知りました。その中で私もよく利用しているのが、世界最大級のオンライン学習プラットフォーム Udemy です。

実用だけでなく、趣味でも興味深いコースがたくさんあります。私もこれまで、心理学、プログラミング、フィットネスなど、有料・無料問わず、関心あるテーマのコースをたくさん受講しました。(無料講座もあります。もちろん有料のものほど多くはないですし、内容も短いですが。有料講座もセールの期間があるので、注意してみておくといいですね)

例えば、私はがんになりにくい体質になるためには糖質を避けるのが大事だと思っていますが、どうしても甘いものを避けられないこともあります。

身体に優しい糖質の食べ方 というコースでは、リスクのない糖質の楽しみ方をおしえてくれます。

また、抗がん剤で体がだるい時でも、家事からは逃れられません。こんなコースは役に立ちますね。

おうち時間を楽しく 20分でできるシンプル料理と簡単家事

Udemyは日本語だけでなく、世界中のあらゆる言語で作られたコースがあります。

乳がんに関するコースを探してみましたが、今のところ日本語では見つかりませんでした。こちらは英語のコースです。

Breast Cancer: Scientific But Forgotten Therapies

これらのコースを受講するにおいて、何よりありがたいのは自分のペースでリラックスしてビデオを見ながら学ぶことができるというところです。闘病中にはどこかの教室に座っていることも難しいですし、先生や他の生徒たちと一緒に学ぶには、他の人のペースについていけないかもしれないという不安があります。でも、こんなビデオコースなら、自分の好きな時間にベッドに寝転んで見るということもできますね。もちろん、メッセージ機能を使って、講師の先生に質問することもできます。

それに、何かを学ぶということで、気持ちが前向きになります。体調が戻ったら、もっと料理をしたい、趣味を楽しみたい、という希望が自分を強くしてくれるような気がします。

どこかで読んだのですが、がん闘病後の頭の体操には語学の勉強が良いそうです。今までに齧ったことがある言語を再度学ぶもよし、憧れていた新しい言語を学ぶもよし。

Udemyの中にも、数多くの語学コースがあります。例えば、

教科書英語にさようなら! 海外に行かずに2021年のリアル英会話をマスターする

初めてのフランス語体験!ゼロからでも自然に身につくフランス語「超入門編」

どのコースも(少なくとも私が見た限りでは)優秀で感じのいい講師と、とてもよく編集された美しい動画で、ただ見ているだけでも楽しい気分になります。

この「楽しい気分になる」ということが、精神的にとても大事だと思うのです。「苦労して学ぶ」というストレスのかかる姿勢は、この時期には決してしてはいけないことだと思います。

治療のためあまり身体的に活動的になれない日々に、おススメしたいです!


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