食事など抗がん剤治療中に生活面で気を付けたこと

標準治療を選択した私だけれど、代替治療でも生活に取り入れられるものは、できるだけ取り入れたい！　抗がん剤治療中に気を付けた、食事、音楽、運動等について語ります。

音声はこちらから：https://anchor.fm/lovemaica/episodes/ep-evpt4b

抗がん剤治療が始まって、私が最初に思ったのは、抗がん剤って、聞いていたほど恐ろしくはないな、ということです。

隔週、抗がん剤を注射する時にもらう計画書通り、きちんと薬を飲んでいれば、吐き気も起きませんでした。

確かに、治療の間は最大限の注意を払って生活しなくてはなりません。

熱を出してしまうと、治療は中断になります。私の炎症性乳がんはとても進行が早いので、抗がん剤を止めると、腫瘍はあっという間に大きくなってしまいます。

なんとしてでも、計画通りに抗がん剤を打ちつづけ、腫瘍を小さくして、手術へと持ち込まなくてはなりません。そのため、私は毎日体調には最大限の注意をしていました。

秋から冬にかけての治療だったので、絶対、インフルエンザや風邪の菌をどこかから貰わないように、極力外出を控えました。

幸いなことに、この治療中、私はずっと仕事を休むことができました。

その間、傷病手当がもらえたので、経済的な困難がなかったということが精神に大きなプラスになりました。そのおかげで、心配なく病気の治療に専念できることがとてもありがたかったです。

私は抗がん剤を使う標準治療に全面の信頼を寄せることにしました。もちろん、抗がん剤には反対する人が多いことも知っています。しかし、炎症性乳がんのような進行が早い乳がんには、食事療法や代替（だいたい）療法だけでは追いつくことができないと感じていました。なので、生きるためにはどんなことがあっても抗がん剤治療をやり抜く覚悟をしていました。

しかし、私は食事療法や代替療法がまったく効果がないとは思いません。抗がん剤治療と並行して、いろんな本を読み、食事にも自分なりの工夫をすることにしました。

まず考えたのは、がん細胞にとって一番うれしい栄養補給元は何かということです。多くの研究者がそれはブドウ糖だと言っていました。つまり、糖、甘いものを食べるのを避けることで、がんの成長を妨げることができるということです。

さっそく私は糖質制限の本を買い込み、実践することにしました。

人によっては、たんぱく質や塩を避ける方がいいともいわれましたが、それらを避けては生きていけません。しかし、砂糖は食べなくても生きていけます。

私にとって、これはがん撲滅のためというのを別にしても、なかなか面白い試みでした。

なぜなら、私は子供の時から大の甘いもの好き。若い頃は、板チョコを一日一枚食べても平気なほどでしたから、これら甘いものを控える、というのは大きなチャレンジだったのです。

不思議なことに、がん治療のためだと思えば、あれほど好きだった甘いものを控えることができました。とはいっても、一日にチョコレート一かけらぐらいは食べていましたが。

三食の食事でも、パンやパスタを控え、白米もできるだけ少なくしていました。

この時私が作って家族にも好評だった糖質制限レシピを、後にブログに載せておきたいと思います。

夫の友人に、野菜ジュースを毎日飲んだら子宮がんが消えたという人がいました。

私はさっそくそのレシピを教えてもらいました。

そのジュースは、今でも毎日作って飲んでいます。きゅうり、しょうが、にんじん、セロリ、りんご、そしてビーツと呼ばれる赤いカブを、ジューサーにかけます。(材料は上の写真参照）ここが大事なのですが、ミキサーではなく、ジューサーです。

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ビーツはあまり普通のスーパーでは見かけない野菜ですが、ネット通販で簡単に手に入ります。

これらの野菜を適当な大きさに刻んで、ジューサーにかけるだけです。だいたい一回に３デシリットルぐらい飲めるといいと思います。

そのジュースの他に、抗がん剤治療の間、寝る前、レモン果汁にシナモン、カイエンヌペッパー、ターメリックの三種のスパイスを合わせて作ったものも飲んでいました。

また、この時買った、食事にかける亜麻仁油やMCTオイルも、今でも使っています。

食べ物の他に、聞くものにも注意を向けました。

グレゴリオ聖歌が良いというので、寝る前にSpotifyでずっと聞いていました。でも夜中に聞くグレゴリオ聖歌はちょっと不気味で、あっちの世界と繋がってしまうような気がして変な感じでした。

あと、小児がんの患者を対象に、ゲームをする時やっつける対象をがん細胞と見立ててプレイさせるという話も聞いたので、暇なときにはiPadで、無料のゲームをしたりしていました。これはがん細胞をやっつけるという強い気持ちを持つのに役立ったと思います。

抗がん剤治療中に運動をすると、抗がん剤の効果が向上する、という新聞記事を読んだことがあります。病院からも、体力が許す限り、できるだけ体を動かしてくださいとは言われていました。

しかし、抗がん剤治療中は、体中の細胞の動きが停止したような気分になります。普段やっているような運動はおろか、自宅から二百メートル離れたところにあるスーパーに買い物に行くのも一苦労なのです。

少なくとも一日中ベッドやソファに寝転がっていないで、家の中でも階段の上がり降りをするとか、掃除機をかけたりの少し重めの家事をするとか、できるだけ体を動かすように努力をするぐらいしかできませんでした。

抗がん剤のせいで激やせする、という話はよく聞きますが、私は吐き気や食欲不振がなかったせいもあり、１０キロほどしか減りませんでした。この１０キロ減った体重が、実は二十代後半から三十代初めの、妊娠前の頃の体重なのです。つまり、激やせとは全然無縁だったと言えるでしょう。

抗がん剤治療が終わった後も、その体重を維持できれたらうれしかったのですが、残念ながら治療終了後１年ほどで、すっかり元に戻ってしまいました。

それでは、この続きは次回に。皆さん、一日一日を明るく楽しく大切に過ごしましょう！

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